2018年度版 バイクのユーザー車検をやってみよう

はい!また車検の季節がやってまいりました!

2年前は三編に分割してユーザー車検の解説を書きましたが、今回はそれを踏まえつつ2018年度になって変わったことを書きたいと思います。

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ユーザー車検の通し方

大まかなところはぶっちゃけそんなに変わりません。

というわけで初めての方はまずこちらの三編をご覧下さい。

バイクのユーザー車検をやってみよう 説明&準備編
というわけで2年に1回の恒例行事、車検でございます。「車検は2年に1回、きちんとバイク屋に整備してもらういい機会だ」という人も多くそれは正しいと思いますが、乗ってる時間より修理や整備をしてる時間のほうが圧倒的に長い珍車旧車クラスタに属してい...
バイクのユーザー車検をやってみよう 点検・整備編
前回の続き!ラインを予約して書類等を揃えつつやるべきことは点検と整備です。※追記(2018/10/15)本エントリを書いた2年後にまた車検を受けました。点検整備記録簿も久しぶりに書きました。その他色々と情報を追加しましたので、本エントリを読...
バイクのユーザー車検をやってみよう 車検当日編
前回の続き!というわけで書類も揃えて整備も終わったら車検当日です。一日の流れを追ってみましょう。初めての人は試験場の見学をしておいたほうがいいので、朝イチで動き始めるのがいいでしょう。※追記(2018/10/15)本エントリを書いた2年後に...
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ユーザー車検 2018年度の変更点

予約システムの改善

前回「全然予約が取れないクソシステム、改修されるらしいよ」と書きましたが、改修されたので普通に予約できるようになりました。

朝イチの第1ラウンドから順番に埋まっていく形で、最終の第4ラウンドはかなり空いています。しかし午前中に通したい人は予約開始時に入れてしまったほうがいいでしょう。

費用

また自賠責保険が値下がりして、トータル費用がさらにお安くなりました。

費用(2018)費用(2016)
自賠責保険11,520円(24ヶ月)
11,780円(25ヶ月)
13,640円(24ヶ月)
14,010円(25ヶ月)
重量税3,800円(13年未満)
4,400円(18年未満)
5,000円(18年以上)
3,800円(13年未満)
4,400円(18年未満)
5,000円(18年以上)
用紙0円20円
検査印紙1,700円1,700円
予備テスターでの光軸調整1,500円程度1,000円程度
—-
ザックリ合計20,000円くらい22,000円くらい

さらに用紙も無料になりました。帰りにうまい棒が2本買える(税抜)。

しかし地元の話で申し訳ないですが、テスターが500円値上がりしました。最近のバイクは何かと面倒だからでしょうか。お前ら旧車に乗り換えろ。

というわけで本日車検を通した33年選手のGPZ400Rでも合計で19,720円。ついに待望の2万円切りとなりました。

検査内容の変更点

四輪のようにアップデートや測定方法の変更があまりないのが二輪の車検ですが、今年は試験官がチェックする内容が大きく変わりました。今年通した2台ともでしたので、試験官による気まぐれではないようです。習志野だけですが。

  • ハンマーでボルトを叩くチェックがなくなった
  • チェーンのたるみも見られなくなった
  • その代わりハンドルロックを見られるようになった

ハンドルロックは近年盗難が増えているからでしょうし、ボルトチェック廃止は90年代みたいな無茶なチンドン屋カスタム車がいなくなりマトモな車両が増えたからではないかと推測しています。

あと最近のバイクは高級嗜好品ですので、軽くとはいえハンマーで叩くのはけしからんという風潮が出てきたのかもしれないですね。

だからといってボルトの緩みやチェーンのたるみをチェックしなくてもいいわけではありません。走行中のパーツ脱落は大事故に繋がるので、車検整備時はかならずチェックしましょう。特にハーレー。

私的な追加事項

マフラー音量測定

マフラーを交換している人は気になるであろう音量測定。具体的にどこまで出せるかは車検証を見て頂くとして。

ER-5は前オーナーがエキパイをサンダーでぶった切って汎用サイレンサー(60.5φ)を挿していたのですが、あまりにうるさかったので家に転がっていた月木デクスター(規制後)のサイレンサーを挿しています。

なんでバリオスが車検場におるねん、という感じですが…

というわけで音量測定の結果、93.8dbでした。車検では小数点以下切り捨てなので93dbとなり余裕で通過です。さすが規制後サイレンサー。

さて、問題になるのは音量測定の方法です。平成28年度規制以前の車両(ここ重要)については

最高出力発生が5000rpmを超える原動機においては、最大出力時回転数の50%の回転数で測定する

と定められていますが、これをガン無視してレッドゾーンの半分で測定する試験官がいます。

レッドゾーンで最大出力となる市販車はあまりないので、これで測定されると大抵は音量が大きく測定されてしまいます。

「最大出力って何rpmだっけ…?そもそもオーナーの言い値を試験官が信じるのか?」という話もありますが、実は車検場側で「この原動機形式の近接音量測定回転数は何rpmまとめ資料」が用意されています。そういえば20年前の広島は壁に貼られてた記憶が…

というわけでレッドゾーンの半分まで回されて落とされたら「資料を調べてこい」と抗議して再測定しましょう。今年、落とされたのに抗議して再測定で通った人が周囲にいるんですよね…

点検整備記録簿について

前回は

「二輪 点検整備記録簿 別表第7」でググれ。ワシは書かん。

と書きましたが、さすがにブログ書いてる人間がそれじゃいかんでしょということで、今年はGPZ400Rの車検で書きました。

字が汚いのはさておき。GPZ400Rはここ1年ほどまともに走れずレストア的な作業が続いてたので、やったことをそれなりに書いた次第です。いやこれだけじゃなくてもっと色々やってるはず…

そんなわけで超久しぶりに点検記録簿を書いたのでドヤ顔で窓口に提出するわけですが…

—-

受付のお姉さん「(パラパラパラ)はい全部揃ってますね。4番のラインへどうぞ」

検査官「(点検記録簿の存在だけ確認。検査表にハンコ押して終了)」

合格して受付のお姉さん「はい新しいシールです。点検記録簿はお返ししますね」

—-

そう。中身なんて誰も見ないし形骸化してるんですよ点検記録簿の提出。いやまあこの点検自体は重要だし実施するべきなので、初めての人ほど使うべきなんですけどね。

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最後に

皆さんの車両が無事に車検を通過できるようお祈りします。

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