安いゲーミングチェアは使えるか

オフィスチェアが壊れたので買い換えることにしました。

ただ普通のオフィスチェアを買っても面白くないのと、家電量販店でゲーミングチェアに座ってみたら思いのほか良かったので、我が家にもゲーミングチェアを導入することにしました。

 

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ゲーミングチェアとは

読んで字のごとく、ゲーマー向けの椅子です。ホールド性が良く、長時間のゲームプレイで座っても疲れないのがポイント。総じてスポーツカーのバケットシートを模しているのも特徴です。

大抵はリクライニングが付いてるので、一般家庭用セミバケットシートという感じでしょうか。

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ゲーミングチェアの選定

買う

まあ普通はどこかで買いますよね。というわけで我が家も普通に買うわけですが。

問題は、値段だ。

Amazonを眺めてみると、オフィスチェアがそうであるようにゲーミングチェアもまたピンキリです。下は8千円付近からスタート。品質は当然、値段に比例するはずです。

もちろん、金はない。

そこで目をこらしてスペックや評価を見ながら選定。やはり1万円を切るものは立て付けが悪かったりシリンダーのガスが抜けやすかったりで少々不安。

というわけで4千円足して1万2千円ポッキリのこれを選定。もう在庫切れてますけどね。決め手はクラス唯一の耐荷重150kg。ゲーミングチェアそのものが重いですから、耐荷重性能は高いに越したことはありません。

自作…?

突然ですが、このブログを見に来ている人は家に四輪のシートを余らせている人が多いかと思います。そうなると

「ゲーミングチェアがセミバケットなら、家に転がってて邪魔くさいシートで自作できないか?」「自作した方が安く済むのでは?」

なんて思うのも普通なんじゃないかと。

探してみると同じ事を考える人は大勢いるようで、例えばこのようにアングルを切ってステーを自作している人もいます。

自作レカロチェア
みんカラ(みんなのカーライフ)とは、あなたと同じ車・自動車に乗っている仲間が集まる、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)です。

また「それはちょっとハードル高い…」という人向けに、ナニワヤやBRIDEからキャスターセットが販売されています。

・レカロ向け(ナニワヤ)

・変換アダプター

・BRIDE純正


他にもヤフオクを探せば安いのが出てきますので手持ちのシートに合わせて買ってもヨシ、中古シートといっしょに落札してもヨシ。夢は無限大です。

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ゲーミングチェアの組立て

先に言ってしまうと

  • 難易度はさほど高くない
  • 1人で組み立てられるが重いしデカいのでキツい。ヘルプでもう1人いると楽
  • 組立ての時間は1人で1時間程度

という感じでした。

さてAmazonでポチったわけですが、プライムですので翌日には届きます…ヤマト便?

というわけでイヤな予感が漂う中で到着したものはあまりにデカくて重く、家の中に運び込むのも一苦労でした。到着したとき「通販で買ってよかった」と思いました。

そして箱から出すわけですが、あらゆるものが大きいのでとにかく場所をとります。おそらく独身ワンルームだと家の中でパーツを広げて組むのは困難でしょうし、その場合は風呂やトイレ、廊下やベランダ等を駆使する必要があると思います。

船旅と倉庫保管が長かったのか、特に脚は盛大に埃を被っています。この辺は目をつぶるしかないでしょう。

ボルト類はプラスねじと、オフィスチェアでよく見る真ん中に六角穴が入った六角ボルト、そしてこういうクソ工具が付いてきます。しかしこんなもので作業してたら日が暮れても終わらないので、手持ちのラチェットで普通に作業します。

付属マニュアルはとりあえず「見れば普通に組める」レベルで書かれています。

ただ問題は「デカい上に重い」ということです。組み付けるためのスペースもそれなりに必要ですし、1人で支えるにはけっこう厳しい。手がもう一本欲しいと思うこともありました。2人いるとかなり楽ができると思います。

特にツラいのはクッション裏にアームレスト(肘置き)とベース部分を装着するところですね…

クッションには、背もたれを挿入固定するバーが両端から上方向に2本出ています。これがクッションを裏返して作業するとき非常に邪魔です。そして重いので支えるのも大変。テーブルの上に置くなどの工夫が必要。

そして背もたれをクッションに接続するのも割と難易度が高いです。重いですし、2本のバーに挿入すること自体が難しい。ここも2人いたほうが楽ですね…

 

そんなこんなで約1時間。汗だくになりながらやっと完成です。

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レビュー

1ヶ月ほど座ってみた感想です。

良いところ

クッション性は固めで割と悪くないです。柔らかすぎると逆に疲れることもあるしだらしなくなるので、これくらいがいいでしょう。個人的にはオフィスチェアより楽です。

シートの生地は合皮(PU)なので夏場はツラそうな予感がしてたのですが、思ったよりサラサラですしなんとか過ごせそうです。まだ夏の暑さが残ってる9月でもそこまで問題は感じませんでした。ただ素肌で座りたくはないです。PUは加水分解するそうですしね。

ホールド性もセミバケには及びませんが、室内で使うのに丁度いい塩梅だと思います。んで量販店で座ったお高いゲーミングチェアとそんなに変わらないというか。

そしてこの値段にして肘置きの高さ調整が可能です。4段階ですがこれ割と便利。チェアを机の下に入れるとき最も低い位置にできます。

リクライニングは85~155度の間で8段階。無段階ではないのは値段相応でしょう。ただ安物ですので逆に無段階じゃないほうが安心できる気がしますし、8段階もあれば不自由は感じません。

また背もたれを実際に180度まで倒すことはほとんどないと思いますし、最大の155度まで倒すとボーッと考え事をするには割と丁度いい角度だなと思います。

剛性感はベース部分が若干弱い気がしますが、背もたれは普通に座っていても最大に倒して全体重を掛けてもそこまで不安は感じません。個人差があるとは思いますが…

あと、キャスターが静かなのがかなり嬉しいです。

悪いところ

組み付け直後は座ったり体重を掛けるとギシギシ音が出ていました。慣らしが終わると音は減ってくれたので、そういうものだと思います。

リクライニングのバネレートがメチャクチャ強すぎるのが難点です。体重をかけずにレバーを引くと、ものすごい力と勢いで背もたれが戻ってきて背中を強打します。背骨が折れるかと思った。特にフルリクライニングから戻すときは気をつけましょう。

ランバーサポート(腰枕みたいなもの)も付属してきます。腰痛対策になるとのことですが、装着したら腰痛になったので、ヤバいと思ったらすぐに外すことをオススメします。我慢すると全治5日くらいかかります。死ぬかと思った。

ロッキング(ゆりかご)は固定できるとのことでしたが、固定しても若干上下に動きます。ロッキングは好きじゃないので完全固定したいのですが、この程度なら許容範囲ですかね…

総評

8千円台からスタートするゲーミングチェアにおいて1万2千円ははたして「安い」のか?という話もありますが…マトモそうなのを買うとこれの倍以上は必要ですしね。

とはいえゲーミングチェアの中ではかなり安い部類のものでも今回購入したものについては、使ってみると悪いところもなく満足度は高いです。このまま壊れなければいいなあ…

デスクワークの作業効率云々も、オフィスチェアよりゲーミングチェアのほうが良いように感じています。背もたれが長く頑丈だからでしょうか。

リラックスしたいときは車のシートと同じくレバーを倒せば好き勝手にリクライニングできますし、フラットではないにしろかなり倒せます。

そんなわけでモノを見極めてオフィスチェアの代わりに安いゲーミングチェアを入れるのは、十分にありです。

 

次は…セミバケ調達して自作ですかね?

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