前回は電工二種の申し込みについて書きました。
皆様、申し込む覚悟はできたでしょうか。できましたね。

というわけで今回は第一関門である、筆記試験についてです。
筆記試験について
2時間で50問を解く、マークシート式の試験です。選択肢は4つ。
合格ラインは6割と言われています。
資格試験としての難易度はそこまで高くないです。キチンと勉強すれば中学生でも合格できるレベル。ただし、勉強しないと合格できない内容でもあります。
教材を買う
いきなりお金の話で恐縮ですが、教材を買わないと勉強できませんので。
だいたい3千円ほどになります。
過去問集
この過去問集の良いところは、単に各期の問題をそのまま掲載しているのではなく、ジャンルごとに分類して掲載している点です。各ジャンルを集中して解くことにより効率的に学習できますし、また終盤では弱いジャンルを重点的に学習することもできます。
たとえば「計算問題と法規が弱いから、最後はここを重点的に…」みたいな感じですね。
またハンディーサイズで持ち歩きも容易。左側に問題、右側に解答と解説(赤シート付き)というレイアウトになっており、時間が空いたときにサッと取り出して軽く勉強することもできます。
参考書
・ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2019年版)
こちらも2019年度版ですが、参考書はケチらず最新版を買いましょう。なぜかというと法令が変わっている場合があるからです。たとえば筆記試験免除組と太陽光発電の話をしたとき、全く話が通じないことがありました。
「いまはインターネットで何でも情報が落ちてる時代。過去問集だけ買って分からないところはネットで調べればいいや」
なんて思ってると合格できません。
というのも電気工事士関連のインターネット上の情報は体系的でありませんし、情報量が少なく参考書として用いるには不十分すぎます。
また電気工事士の筆記試験は図記号や写真が多く、Googleで検索をかけて目的の情報を見つけるのはとても困難です。
私も最初は「インターネットで…」と思って勉強を始めたのですが、時間が無駄に過ぎていく割に何も習得できていない状況に陥ったため、素直にこの本を買いました。
こちらも体系的にまとめられた参考書で、学習しやすい順番でジャンルが並べられています。また要点や図記号をまとめた小冊子が持ち歩きに便利です。
独学する
個別の学習法は他所のサイトにありますので、参考までに私が行った独学方法をまとめておきます。
学習時間は人によって取れる時間が異なると思いますが、平日の1.5~2時間程度が目安です。
私はフレックスで会社に早く出社した分だけ早く退社し、図書館に行ってました。家に帰ったら勉強しませんからね。
参考書による学習
・学習期間: 約2週間
参考書をひたすら、ノートに手書きでまとめます。
写経ではダメです。参考書に書いてある内容を自分の頭で解釈し、自分の言葉や表現で書きます。このプロセスにより「理解と習得」を短時間で行うことができます。
過去問演習
・学習期間: 約2週間
ひたすら過去問を解きまくります。
先ほどのムネリン過去問はジャンルごとに分かれていますので、自分の得手不得手が把握しやすいです。弱いと思ったところは参考書に戻りながら過去問を繰り返します。
ムネリン過去問を2周すると合格圏に近づいてると思いますので、仕上げとして電気技術者試験センターから過去問をダウンロードし、本番と同じ2時間で解きます。目標は合格ラインである60点(6割正解)です。
実際の試験問題の順番に面食らうかと思いますが、習得できていればなんとか6割は取れるかと思います。
ただ6割では不安ですので、さらに上を目指すために弱かったところを復習し、次に別の年度の過去問を解いて自信をつけていきます。
「捨て問」について
6割取れればいい試験ですから、苦手なところは最初から捨てるという考えもあります。
特に捨て問にされやすいのが、計算問題でしょうか。
確かに電気関連の計算問題の類は苦手とする人が多いところですが、捨てるのはもったいないです。
というのも前述したように、電気工事士の筆記試験は過去問がそのまま出ることが多く、計算問題も例外ではないということ。
なので解き方をすっかり忘れてしまっても「この問題の答えの値は…これだっけ」で点数が取れてしまうこともあります。
計算問題を記憶に頼るのは捨てるのと同義という気がしないでもないですが、4つの選択肢から正解を1つ選べればこちらの勝ちなわけです。独学の段階で見捨てず、図と数字を頭に入れることをおすすめします。
試験当日
試験会場は駅から遠かったり、分かりにくい場所にあったりするので、早めに出発したほうがいいでしょう。私は迷いました。
試験は普通に解けばいいだけです。受験番号のマークミスだけはやらかさないように。
解答はその日のうちにオーム社などのWebで公開されますので、自己採点しましょう。解答速報はたまに個人が公開しているものがあったりしますが、解答が間違えているところが多すぎるので見ない方がいいです。
自己採点して不合格だったらまた次回がんばりましょう。
合格してたら早々に工具類の手配を行いましょう。公式の合格発表を待って準備を始めるのでは遅すぎます。
合格発表
正式な合格発表は電気技術者試験センターのWebで行われ、合格証と実技試験の受験票が後ほど郵送されます。
がんばろう実技。