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GSX250R 試乗じゃなくてレンタルで乗り回した

さてやっと出たGSX250Rです。

「試乗じゃあまり分からないんだろうな」と思ったのでレンタルバイク借りて乗り回してきました。265kmほど。

ちなみにこれマッ缶公園(千葉県)で撮影したんですけど、マックスコーヒー(昼メシ)飲みながら眺めてて「GSRと比べて信じられないくらい格好良くなったなあ」としみじみ見入ってしまいました。

しかもかなりボリューミーで250ccに見えないんですよね。そして見飽きたNinja顔でもYZF顔でもないのが新鮮です。

まずは借りる

いつも通りレンタル819です。

北海道から沖縄まで全国に展開するレンタルバイクネットワーク。豊富なラインアップからあなたに合うバイクをお選びいただけます。

料金は日帰り8時間で9,900円、車両保険は2,200円。

過去に借りて会員カードを持ってたりすると5%の割引があります。ていうか割引率下がってないか?前は確か10%だった気がするけど…

そして走る

慣れやすさ

過去の試乗で「Ninja 250は3分、R25は発進してすぐに身体に馴染んだ」と書きました。

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残念ですがGSX250Rはそこまでフレンドリーではありませんでした。

しかし車体に対してこちら側からアプローチをかけることによって、その努力が跳ね返ってきやすいバイクだなと思いました。これかなり重要。

腕が張ってない?肩に余計な力が入ってない?重心の置き方は?

どう乗ればうまく乗れるのか?距離を走って紐解いたり、調整やカスタムででどうにかしたり、試行錯誤の結果諦めて自分の体を慣れさせたり。それがバイクの楽しみのひとつではあるのですが、逆に言うとNinja 250やR25はそのプロセスがいきなり飛ばされてしまっていると言えます。

GSX250Rは現行フルカウルが失ってしまったそういうバイクの楽しみを残してくれているのではないでしょうか。割とすぐにコツが掴めますし、慣れると楽しく乗れてきます。

そういえば過去にCBR250Rを試乗したとき「こいつクソ乗りづらいわ(本音)」と思いました。しかしこれはCBR250Rと対話して理解するのに試乗はあまりに足りなさすぎたということなのでしょう。

CBR250R改めてもレンタルで乗り回すことで魅力が見えてくるのでないか?と思ったりします。

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重量

おそらくここは気になるところでしょう。いかんせんGSR250系があまりに重すぎた。

というわけでこの辺のクラスを比べてみます。

車種 重量
CBR250R 161kg
YZF-R25 166kg
Ninja 250 172kg
GSR250S 188kg
GSX250R 178kg

サイレンサーが集合になったおかげでGSR250S比で10kgほど軽くなっています。おかげでサイドスタンドから起こすときの「どっこいしょ」感がなくなりました。

まあ単気筒のCBRはともかくとして、R25と比較するとずいぶん重いわけですが、走ってみると重さは感じませんでした。

ポジション

跨がって最初に思ったのは「想像していたのより遠くて低い」ということでした。

時間が経ちすぎて半分忘れかけてますが、ノリ的にはツアラーなNinja 250/R25と、シラフでやる気全開なNinja 250SLの中間な気がします。とはいえNinja 250SLみたくバックステップが欲しいと思わず、丁度いいバランスです。

足付きは普通ですかね…GPZ400Rよりはシートが高いけど丁度いいです。

ただそのおかげでアイポイントが高く、速度感が希薄になる気がしました。気がつけば割と出ていることがあったので、速度には気をつけましょう。

エンジン

ただでさえトルクフルなGSR250からさらに下のトルクを太くしたという、いかにも空気を読まないスズキらしいエンジンです。出力は24psと据え置きですが、フリクションロス低減といった目に見えないところに手を入れられています。

他メーカーの250ccツインと比較して馬力の低さを指摘されますが、実際に乗ってみてもこれだけ出てれば十分です。

そして下のトルクをアピールしているだけあって、意地悪して上り坂で6速2000rpmあたりから開けてもなんとか加速してくれます。

このトルクの懐の広さは「ミスってもリカバリしやすい」という利点が生まれます。「オーバースピード気味に突っ込んだので減速→シフトダウンが間に合わなくて出口でストール」みたいなシチュエーションが少なくなるわけです。

3000〜4000rpmあたりは実にツインらしく「トトトトトト…」という感じで軽快に走ります。そしてこの付近でスロットルを戻すと250ccらしからぬ重低音が効いた野太い排気音が聞こえます。この排気音はスズキもかなりこだわったんじゃなかろうかと思うくらい、とてもいい音です。

レッドゾーンは10500rpmから。性格からして回らなさそうな感じはしますが、そんなことはなく割とキレイに上まで回ります(新車おろしたてなのでガッツリ回せてないですが…)。美味しいのは5500rpmから上ですかね。パワーだけでなく音も盛り上がってテンションアップ。キミは本当に低回転型なのかね。

振動は本当によく押さえられています。ツインでこれだけの距離を走れば腕が痺れるはずなのですがそんなことはなく。スゴいね現代技術って。

そして驚くべきは燃費。今回の結果は…

35.7km/L

割と回してたと思うんだけど…どういうことだよこれ…

通勤通学で使っても30km/Lはいけるんじゃないかという気もしますし、逆にツーリングでケチれば40km/Lを狙えそうな雰囲気もあります。

その他の車体関連

普段から80年代テクノロジーなサスで走ってますので、GSX250Rに乗ると「イマドキのサスってスゴいんだな」と感動します。コシがあってキチンと減衰して路面に追従してくれますが、まあ今の小生は普通のサスなら何に乗っても感動するので、過度に期待はしないでください。

ブレーキもキチンと効きます。ていうか普段から効かないブレーキを握ってますので感動しました。

メーターはものすごく格好いいパネルが搭載されています。

スピード計はNinja 250と違って見やすい場所に大きく表示されていますし、あればものすごく重宝するシフトインジケーターまで付いていますが、そういえばGSR250系にも付いてましたっけ。あとはダブルトリップと燃料と時計。なぜか水温計が見当たらないけど…タコメーターはやっぱり円形がいいなあ…

リアサスとスイングアーム周りは手が入れられるくらいスペースがあるので、洗車がものすごく楽そうです。

リアシートの下が収納スペースですが、書類とETCを入れたらこれ以上は何も入りません。

シート裏にはヘルメットホルダー的なベルトが2本あって気が利いてますね。

あとフロントのシート、薄いわりにはホールド性が良く、長距離を乗ってもケツが痛くならないのがとてもよかったです。スズキすごい。

ハンドルをフルに切ってもスロットルを回せます。どうでもいいけどメッシュジャケットそろそろ買い換えたい。

フロントフォークガードが付いてますね。ってホーンそこかよ。

しかし何がすごいってこのバイク、全然熱くないんですよ。渋滞にハマっても熱風が上がってきません。ホント人間に優しいバイクです。

不満点

この後のシチュエーション別で書きますが、ギア比が全体的にショートっぽく感じます。ここは正直改善したいと思いました。

AFAMの適合表を見ているとGSR250だとリア用が結構選べるようなので、これがそのまま付けばいいなあというところです。

シチュエーション別

街乗り

下のトルクがあるので発進もとても楽ですし、足回りもしっかりしていて低速でふらつくことも少なく、さすがスズキが本気でストリート向けに作っただけあります。

燃費走行で4000rpm付近を使うようにすると、スロットルを戻した時に前述の野太い排気音が聞こえてくるので心地いいです。またこの付近は音もギャンギャンうるさくなく、ロングでも疲れずダラダラ流せるんじゃないかと。

ただショートっぽいが故に発進加速ですぐ吹け上がってしまう印象です。交差点の先頭から発進して流れをリードしようと思うと、あっという間に上まで回ってシフトアップが忙しいしやかましい。ここが気になる人はスプロケット交換でギア比をロングに振るのを視野に入れていいと思います。

ワインディング

下のトルクでダラダラと走る系だと思いきやエンジンは上まで回る系で、足回りと車体がしっかりしてバランスがいいせいか、ワインディングに持ち込むと

…回せ

とバイクの方から言ってくるんですよね。んでそれを半分くらい受け入れつつ走ってたら

ワインディングはGPZ400Rより速い

という悲しい現実を突きつけられました。

GSX250Rは24psというパワーにガッカリしたという意見をよく見ます。そりゃ新CBR250RRが規制後40psに近い38psまで出しているわけですから、気持ちは分からなくない。

しかしサーキットや高速道路ならともかく、一般道はパワーがあれば速く走れるというわけではありません。「下からトルクが出てしっかり上まで回るエンジン」と「バランスがいい足回りと車体」の組み合わせからくる乗りやすさ。だからGPZ400Rより速く走れる。

この子、ちゃんとした楽しいスポーツバイクです。

そしてGSX250Rのいいところは、疲れたら下のトルクを使ってダラダラ流して帰れるってところですね。とても優しいバイクだと思います。

高速道路

安定性は悪くないと思いますが、高速道路は苦手な印象があります。

エンジンの回転数はメーター読みで80km/hで6,000rpm、100km/hで7,400rpmでした。これはNinja 250やR25と大差ないと思います。

ただレッドゾーンは13,000〜14,000rpmである後者2台に対して、GSX250Rは10,500rpmです。

ということはGSX250Rの場合、100km/hだと許容回転数の7割ほど常時回し続けながら巡航することになります。そんなわけで100km/hで巡航するとけっこう気疲れしますし、現代テクノロジーで作られているとはいえエンジンにとってもよろしくない気がします。

スズキ自身も「〜90km/hまでの使いやすさ」と言っていますが確かにその通りで、ノーマルでの高速巡航は80〜90km/h弱の間くらいが一番ラクで美味しいところと感じました。まあ高速道路は無理をしないほうが疲れず、結果的に目的地に早くつきますからね…

ですので高速道路を使わないとツーリングに行けない大都市圏の人は、走ってみてツラかったら街乗りと同様にスプロケット交換を検討してもいいと思います。

まとめ

このバイクを期待していた人は多いと思います。

大丈夫です。期待以上、お値段以上でした。

V-Strom250待ちの人もこのまま期待しつづけて大丈夫じゃないですかね。

過去に「100万円あったらツーリング用にGSR250S、峠用にNinja 250SLを買う」と言いましたが、普通の人なら「いや足して2で割ったバイクをスズキが作ればいいのでは」と考えると思います。ていうかぶっちゃけ小生もそう思ってました。

ただそんなバイクを当時のスズキが出すのは全く期待できなかったのですが、こうやって世に出してくれたものは実際に乗ってみても期待に沿うものでした。

高速道路が苦手な面もありますが、ツーリング先で出会ったワインディングも楽しめるし、流せる許容力もある。初心者にもすすめられるしベテランも楽しめる、理想的なバイクだと思います。

現行250ccフルカウルで1台選べと言われたら、GSX250Rを選びますね…

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