バイクのユーザー車検をやってみよう 点検・整備編

前回の続き!

バイクのユーザー車検をやってみよう 説明&準備編
というわけで2年に1回の恒例行事、車検でございます。「車検は2年に1回、きちんとバイク屋に整備してもらういい機会だ」という人も多くそれは正しいと思いますが、乗ってる時間より修理や整備をしてる時間のほうが圧倒的に長い珍車旧車クラスタに属してい...

ラインを予約して書類等を揃えつつやるべきことは点検と整備です。

※追記(2018/10/15)

本エントリを書いた2年後にまた車検を受けました。点検整備記録簿も久しぶりに書きました。その他色々と情報を追加しましたので、本エントリを読んだ後にこちらも読んで頂けると助かります。

2018年度版 バイクのユーザー車検をやってみよう
はい!また車検の季節がやってまいりました! 2年前は三編に分割してユーザー車検の解説を書きましたが、今回はそれを踏まえつつ2018年度になって変わったことを書きたいと思います。 ユーザー車検の通し方 大まかなところはぶっちゃけそんなに...
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基本点検・整備

「点検整備記録簿」という書類がありまして、点検・整備はこの内容に沿って行う必要があります。記録簿にチェックを入れながら行うとよいでしょう。

記録簿の入手方法ですが、特に公式のものはありませんので「二輪 点検整備記録簿 別表第7」でググると出てくる、有志が作成したPDFをプリントアウトすればOKです。

ちなみにこの記録簿は本来、記入した上で車検当日に提出する必要があるはずなのですが、提出しなくても受付窓口で「記録簿がないと整備したことになりませんからね」と言われるだけで、後から提出を求められることもありません。

実はこれ、車検を通した後に整備することが認められているからです。通称「後整備」。これについてあまり語る気はありませんが、書く書かない、提出するしないは各自、自己責任の下で判断してください。

そういや自分はここ十年くらい、書いた記憶がないなあ…

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検査対策

検査場ではライン上の計測機器を使用した検査と、試験官による目視検査があります。それぞれで何を見られるかを把握した上での点検・整備を行います。

ライン検査対策

こんな感じでライン上の計測機械にバイクを載せて行います。画像は国土交通省から拝借。

これはヘッドライトの光軸検査ですね。あとバイクの後ろにはローラーがありますが、この上にタイヤを載せてブレーキなどの検査を行います。

検査内容と、それに対して行う整備を表にしてみます。

検査やるべき整備
ブレーキ普段から普通に効いてればOK。
当日の検査で落ちる車両は普段から止まれないはず。
フルードの漏れや量やパッドくらいは見ておこう。
スピードメーター普通に動いていればぶっつけ本番でOK。
車速を前輪・後輪のどちらで取っているか事前に確認。
心配なら事前にテスター屋に持って行くか、警察に計測してもらって国庫に入金。
光軸今は検査回数の制限があるので、自分で調整するのは諦め
ケチらずテスター屋に調整を依頼すること。
自分のバイクの光軸調整方法は事前に必ず確認。
HID/LED化してて光量や色が不安なら当日ではなく前日までにテスター屋へ。
マフラー音量(交換している車両のみ)
バッフルを付けても心配ならノーマルに戻す。
排ガス検査(該当する年式の車両のみ)
ぶっつけ本番。
触媒が仕事するよう暖気はしっかりと。

という感じで、ライン検査に対して事前にできることは排気系以外、あまりなかったりします。ご武運を。

試験官対策

試験官による目視は地方や陸運支局、対応する試験官によってブレがあります。にんげんだもの。

ここでは「全国どこでも見られる」というところをまとめておきます。

検査やるべき整備
ボルトの緩み目に見えるボルトは全部チェック。
最後の洗車時に最終チェックをするとなおよい。
当日、自分では存在を見つけられなかったボルトを
叩かれることがあるが、それは仕方が無いので諦める。
駆動系・チェーン: 張りと注油の具合を見られるのでチェック。
・スプロケット: フロントはカバーがないと失格。リアは減り具合をチェック。
灯火・ヘッドライト: Hi/Loが切り替わるかチェック。
・ウインカー: 前後とも点滅するかチェック。
サイズや色を厳しく見られるので、不安ならノーマルに戻す。
・テールランプ: ポジションランプは点灯するか、
ブレーキをかけてストップランプが点灯するかチェック。
スイッチが渋っていたらグリスアップまたは交換。
・ナンバー灯: 忘れやすいので要注意。特にフェンダーレス化した車両。
・リアリフレクター(反射板): 赤色のものがないと失格なので注意。
・全共通: 割れやヒビがあると失格なので交換。
保安装置・ホーン: 鳴るかチェック。最後の洗車で水濡れさせて壊さないよう注意(経験者談)
見た目・突起や鋭利なもの: 飛び出しているボルトの類いはないか。
カウル類の割れは車検に関係ないが、鋭利な箇所があると失格。
・オイル: オイルが漏れるのが正常な証拠なメーカーの車両は、
ラインに入れる直前に拭き取っておく。
・ミラー: 割れていたら失格なので交換。曇りはケースバイケース。

という感じで、色々とやることがありますね。

フェンダーレス化はいつの世でも流行るカスタムですが、ナンバー灯が忘れ去られるケースが多いので注意して下さい。今のご時世だとLEDで何とかするのでしょうが、GPZ900R/400Rだとポジションランプを透過させてナンバー灯代わりにするという超有名インチキアイデアパーツがあります。

ポッシュ(POSH) テールランプレンズ(ナンバープレート照射) GPZ900R (~A16) 033090-90


さて注意ですが、道路交通法や車検での規則・基準は常に変化しています。

昔は1日に何回でも再検査ができましたが今では検査料印紙1枚あたり2回までですので、テスター屋をケチって光軸を自分で調整して何度もリトライするのは非現実的です。最近はミラーや灯火類の面積が非常に厳しく見られるようになっています。逆にチェーンカバーのように昔は必須だったものが今は不要になっているケースも存在します。

インターネットで車検について調べると古い内容のものが多々ありますので、当サイトの情報も含めて鵜呑みにせず、現行の基準がどうなっているかその都度調査することをおすすめします。

洗車

検査対策というわけでもないですけど、やはり重要です最後の洗車。

洗車していない車体はやはり試験官の心証も悪いですし、洗車をしている最中に見つかる不具合もあったりします。

今回の我が家の車検対応

サクッと点検やらグリスアップやら調整して、ボルト類の増し締めと洗車。あとは…

リフレクターが脱落していたのでAmazonでサクッとポチって装着。

付いてりゃ何でもいい系のパーツですし画像でも斜めになっててホントどうでもいい感が漂ってますが、今回はナンバープレートステーがどう見てもデイトナのヤツっぽかったので、リフレクターもそれの補修部品にしました。

デイトナ(DAYTONA) スリムリフレクター ネジ止めタイプ 63231


微妙なのがハンドルです。自分で測定したら幅が車検証表記-25mmでした。プラスマイナス20mmの許容範囲を超えてます。まあ寸法変更なら継続車検の予約でも対応してくれますので、そのまま持って行くことにします。

あとはニンジャ系のものに変更しているバックミラーを納車時のハンドルマウントに戻します。一応はミラーで寸法(幅・高さ)は取られないと言われてますが、念のため。面倒なんですよ、この手の細かいことで試験官と揉めると。


というわけで次回、車検を通しに行ってきます。

バイクのユーザー車検をやってみよう 車検当日編
前回の続き!というわけで書類も揃えて整備も終わったら車検当日です。一日の流れを追ってみましょう。初めての人は試験場の見学をしておいたほうがいいので、朝イチで動き始めるのがいいでしょう。※追記(2018/10/15)本エントリを書いた2年後に...
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