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ばくおん!! 鈴乃木 凜とスズキとキリンとカタナ

原作をあらかた再現してやらかしちゃって、終わった後の喪失感が強いアニメでしたねばくおん!!。

というわけで今回は、400カタナの中古相場を吊り上げた挙げ句、パーツも出なくなってるこのご時世に新車まで掘り出される異常事態を引き起こした彼女のお話です。

ばくおん!!のキャラ名

本作のキャラの一部は、それぞれのメーカーにちなんで名付けられています。

猿山猿子はさすがに酷いので除外しますが、とりあえず国内4メーカーに絞りますと。

  • 佐倉 羽音: ホンダのエンブレムの羽 / ホンダ販売店「WING」
  • 佐倉 由女: ホンダ ドリームCB750FOUR / ドリーム50 / 販売店「DREAM」
  • 天野 恩紗: ヤマハのエンブレムの音叉
  • 鈴乃木 凜:  スズキ + キリン
  • 川崎 来夢: 現在ではカワサキ色とも言えるライムグリーンカラー

鈴乃木 凜(すずのきりん)の「キリン」だけがよく分からない感じですね。

別にアルコールが大好きな猿山先生に引っかけているわけでもないですし。

実はこれ、ある年齢層では有名な「キリン」という作品へのリスペクトが込められています。

ただ当時の読者の大半が四十歳代に突入して「あっち側」に行ってしまったせいか、インターネッツ上であまり語られない。

そんなわけで、ばくおん!!と「キリン」について書いておこうかなと思います。

ぶっちゃけた話、「キリン」を久しぶりに読みたかっただけですが。

これが「キリン」です

87〜90年にバイク雑誌「Mr.Bike BG」に掲載され、その後ヤングキングに場を移し、良くも悪くもバイク乗りにに影響を与えた作品。

移籍先がヤングキングなせいか、チンピラマンガ化を経由しよく分からない方面に行きつつ続いてたのですが、最近ついに完結したらしいですね(第4部以降を読んでない)。

「キリン」という作品、この年代のバイク乗りにとってはバイブルみたいなものです。

ですのでいま四十歳代のバイク乗りや、バイクを降りていてもまだ心が「あっち側」に行ってない人々が会話をすると「キリン」ネタが絡んでくることが多々あります。

さてこの作品、5部構成となりますが、ぶっちゃけ第3部以降は読む必要はないですし、鈴乃木 凜をの話をする場合は第1部だけ読んでおけばよいので、今回は第1部である1〜4巻のお話になります。

では読んでみましょう。

はい。このオッサンがキリンです。

本名は最後まで不明ですが作中ではキリンと呼ばれ、第2部以降はレジェンドとして語られる人物です。38歳。登場時の愛車はBMW R100RS。

どう見ても巨乳金髪ツインテールとは関係ありません。このオッサンが進化した結果がアレだと思おう。

キリンは過去、「デカ尻女」と呼ばれるポルシェ911を追いかけていました。ファッションとして乗られるポルシェではなく、速い本物の911を。GSX1100Sカタナで。

はい、これで「キリン」と、ばくおん!!で「カタナ」に乗っている鈴乃木 凜が繋がりました。おしまい。

というのも勿体ないですので、第1部のストーリーを追いたいと思います。

色々と事情があり、身を落ち着けようとBMW R100RSに乗り換えたキリン。

しかし男女が浮き足立つクリスマスイブの前日、ある出会いをきっかけにデカ尻女への執着心が復活し、抱えていたモノにケリを付けることを決意します。

死んでいた時間を取り戻すべく、GSX1100Sカタナを買い戻します。

そしてついに西湘バイパスとターンパイクで出会った、本物のデカ尻女。

その後、デカ尻女のオーナーが取引先の人間と分かり「日曜の東名、ゴールは浜松」という条件でバトルを吹っかけます。抱えていたモノにケリを付けるために。

そして決戦の日。

途中、若者特有の闘争心でキリンに噛みつきながらも憧れを抱きカタナに乗り換えていた「チョースケ」、CB1100Rを操るモヒカン男の「モヒ」といった、第2部以降にメインを張る人物とバイクも参戦し、全開で浜松を目指します。

そしてバトルの行方は…

…という感じの萌えも女子高生もクソもない作品なのですが、いい歳コイたオッサンライダーが語り出すと止まらなくなる特性を持ってますので、話を鈴乃木 凜に戻しつつ「キリン」に触れたいと思います。

あ、忘れてましたが実写映画化もされてます。

周囲から「いいから見ておけ」「女の裸は早送り」「走ってるはずの盆栽が止まって見える」とか色々と言われていて興味があるのですが、よく頑張った系の作品に仕上がったようなので、いつか見たいと思います。そのうち。 

キリンさんは泣かない…!!

作中で泣きながら「キリンさんは泣かない…!!」と言う鈴乃木 凜。

元ネタはもちろん「キリン」です。では見てみましょう。

そもそもなぜ「キリン」は「キリン」なのか。

キリンは、子供がライオンに補食されても、親は遠くから見ていることしかできない。泣かずに、じっと。

対して、バイクはあまりに脆弱です。

乗用車がぶつかってきたり、攻撃されても、なすすべがない。

仲間が乗用車にやられたとしても、戦うことすらできない。

そんなバイク乗りをキリンに例えたのが「キリンは泣かない」という名言です。

オッサンライダー、生きてる間にアニメでこのセリフが聞けるとは思ってなかったからそりゃ大喜びです。我々のことは生暖かい目で見守ってくださいお願いします。

 

「カタナ愛」とキリン

鈴乃木 凜といえば「究極のスズキ愛」の具現化でもあり、特にカタナ愛はとてつもないものです。カタナというバイク自体がレジェンドなので熱狂的なファンが多いのも事実ですが、彼女の思いはカタナファンが引くほどの偏愛っぷりです。

さて、キリンは一度は降りたGSX1100Sカタナを再度入手しています。

しかし当時は90年に差し掛かろうとしてますからGSX1100Sカタナは速いバイクではなくむしろ遅い。作中でもチョースケがバトルでその乗りづらさに苦しんでいます。とてもじゃないけど911とバトルだなんて正気の沙汰じゃない。

といいつつ実はキリンもバトル前に、当時最新鋭のGSX-R1100に乗っています。ていうかやっぱり乗るのはスズキ。試乗とは書いてないけど多分試乗。

バイク屋から「これで911に勝ってもフェアじゃない」と言われ、実際にその扱いやすさと速さを認めます。

試乗車で地元スペシャルにバトル吹っかけるのどうよ。

「このマシンでは血も踊らない!」

いや油冷GSX-R1100のほうが激しく血が踊ると思うんですけど…まあこだわるバイク乗りの習性が見事に描かれているところです。

そしてGSX1100Sカタナに戻り、しかもノーマルに近づけて東名バトルに挑みます。

バイクの弱さを知ってて「キリンは泣かない」とか言ってるんだから、フェアじゃなかろうが動力性能で圧倒的に上なGSX-R1100に乗り換えりゃいいのに「扱いやすくて速い、イマドキのバイクじゃダメなんだよ!」的なことを言ってます。一世一代のバトルなのに。

ほんとカタナが絡むと頑固で偏屈で感情的ですねこのオッサン!

あっ、これって鈴乃木 凜の根っこにあるやつじゃん!こんなところをリスペクトしなくても!

しかし鈴乃木 凜、キリンと正反対でミジンコ並みに弱く、かなりポンコツです。

でも彼女も免許取り立ての初心者。これから先、400カタナといっしょに色々な経験をして強く成長するのでしょう。

そしていつか、自分で書いた作文で入手できた1135Rを父親から譲渡される日が来るのかもしれませんが、400カタナが手放せず2台持ちで愛し続ける。そんな幸せなカタナライフを送っていくのかもしれません。

…パーツで泣きを見るから、端から見ると幸せじゃないかもしれないけど。

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