いつもの房総半島ツーリングの最中にガソリンを入れたとき。
日差しが当たってるところで影をよく見ると、モワモワっとガソリンが気化してるのが見えます。
まあ満タン直後なんでキャップからモワモワ出てるならいいけど。
なんかエンジン付近からモワモワでてますよ!
カワサキ車は「オイルが漏れてるのはオイルが入っててエンジン内で回ってる証拠」という格言があります。GPZ400Rも当然あらゆるところからオイルが漏れてますが問題ないのです。
なのでモワモワ見えるのはガソリンがきちんと気化されてる証拠だから大丈夫。
んなわけあるかい。
というわけで調査したところ。
ここから漏れてました。タンクからガソリンが供給されるところの、キャブのT型連接パイプ。ここです。ホースが下から延びてるところの末端のT字部分の付け根。
前の前に乗ってたGPZ900Rでもここが漏れたのですが、そのときはショップがニンジャ屋だったのでノーマルキャブが普通に転がってて、店長が面倒くさがって格安で程度がいいキャブに載せ替えで対処。
しかし今回はGPZ400Rですから自分でやらなきゃならん。
とりあえず四発のキャブの連接部を自分でやる人は多いようだったので、参考にしながらやってみます。
四発のキャブは、単発のキャブを4つ並べて棒で固定させてます。GPZ400Rの場合はその棒がチョークを含めて3本ですので、必要最低限のビスを回して外していきます。
…が、ここに使われてるビスがとにかく硬くて回せない。話によるとインパクトで締めてる模様。まあ水平が取れてないと面倒だから出荷時にインパクトでガッチリ固定というのもわかります。
というわけで手持ちのハンマーで叩くタイプのインパクトドライバーで叩いたんですが、半分くらいはダメで諦め。そして1本、ねじ山をナメる…
仕方が無いので、回らないネジが回せる最強工具、ネジザウルスGTを買いました。
しかしネジザウルスGT、うまく食いついたと思ったら結局負けて回せず。
こうなったら定評のあるケミカルに頼ります。
潤滑剤で有名なCRC 5-56では当然ダメだったので、最強と言われる和光ケミカルのラスペネ。ネジザウルスと同様に一本は持っておくべき一品です。
んでラスペネを吹いて3日ほど放置してネジザウルスで回すけど…ダメでした。
インパクトで締めたところを人力で緩めるノウハウが欲しかったけど、無理なのか。
仕方ない、電動インパクト借りれるところを探そう。
というわけで近隣のホームセンターに電話かけまくって、電動インパクトドライバーが借りれるところを調べ上げて。
カインズホームがOKとのことでした。

電動インパクトのレンタルは1泊2日でビットなし300円ちょいらしいですけど、店でビットを買って工作室で作業すればレンタル料不要で借りられるとのこと。
というわけで+3と+2のビットを買って工作室へ。
あとはバババババと打撃で回すだけです。全ネジ交換したかったので全部緩めます。ナメたネジも強引に回しきりました。作業時間3分。これまでの苦労は何だったんだ。
んで帰って作業開始。T字連接部を外してみると…
Oリングが劣化してボロっと崩れました。そりゃガソリン漏れるわ。
出てきたのが円形一周分も無かったのでキャブ内に残ってないか心配しましたが、経路にキャブクリーナー吹いても出てこなかったので気にしないことにします。
そして組み込む新品はこちら。T字連接とOリング4枚を買って組み込みました。
T字連接は買う必要なかったですね。クラック入ってなければ買う必要もない。
というわけで組み付けてキャブを装着して終了。
ガソリンを流し込んでみたら見事に漏れてない。作業は成功です。よかった。
しかし。
キャブの連接をバラしてるのと、その最中に同調部分を緩めちゃったので、一応目視で適当に合わせたものの、エンジンを始動すると明らかに狂ってます。
チョーク引いてカブリスタートでエンジンかかったけど、全然安定してません。上下してます。
試しに走ったけどクラッチ切るとストールしちゃうしこれは無理。
四発はめんどくさい!
というわけで今回の作業的には成功だけど、キャブ同調という面倒な作業が追加されてしまったのでした。
春先のツーリングシーズンに向けて頑張ろうなワシ。
※メモ (瓶で手作りバキュームゲージ)
