今年の夏休みも例年通りシルバーウィークを使って連休にして、ちょいと実家に帰省しています。
んで今回は行きの便がJAL SKY Wi-Fi対応に対応してたので、とりあえず接続してみました、というお話。

ただJAL SKY Wi-Fiって回線はgogoなんですが、gogoって「SSL証明書を偽造してた」という話があったわけですね。

そんな回線使えるかという話になるわけですが、あえて使ってみましょうせっかくだし。
というわけで搭乗!
※注意
接続ポリシーは今後も変更になる可能性があります。このエントリは2015/09/17時点での国内線のものです。
接続する
まずは搭乗する前に、公式Webで言われているようにgogoのアカウントを登録し、クレカも登録しておきます。
そして離陸して5分後に接続できるとのことですので、機内にも置いてある接続手順で接続してどうぞ。
機内では特に「今から繋げていいですよ」ってアナウンスもなかったので、5分後に繋げてみます。
IPアドレスが取得できました。IPv6はさすがに未対応か。
次はブラウザ開いて適当なWebサイトを表示させてみます。
するとGogoの課金ページに飛ばされます。
これで課金手順を踏めばOKです。クリックして進めましょう。
えっマジで。squid使ってるの(そこじゃない
「10000フィート超えてからね」と言われてますが、たしかこのとき10000フィート超えてた。
ただこの日は関東付近の天候がとても悪く、PC叩いてる間もすごく揺れてたり上下移動が激しく、画面を見るのも案外ツラい状況でした。酔いそう。
gogoは衛星通信ですので悪天候に弱いよね、ということで仕方が無いです。
というわけで離陸から丁度10分後、普通にWebとか見られるようになりました。
そしたら離陸時はどうなのいつ切れるの?という話になりますが、先に言っちゃいますと天候がよかったせいか着陸(着地)の3分前に繋がらなくなりました。
やはり衛星通信ですので、雲の有無は重要なようです。
レイテンシは?
繋がったらまずはレイテンシ見てみましょう。ping打ちます。
1000msちょいあたりで安定という感じです。
途中で最大十秒オーバーのパケットロスもありましたが、ぶっちゃけた話をすると「ラッシュ時の地下で障害状態、運良くパケットが戻ってきても30000msオーバーな遅延の東京メトロよりよっぽど使える」という感じです。
噂のSSL証明書偽造は?
ではSSL証明書を見てみましょう。偽装されてると噂のGoogle関連から。
とりあえず地上にいるときにGoogleアカウントはログアウト済みです。
念のためGoogleを普通に。
普通ですね。次は認証のところ。
へー。そしたら本番、偽造してるってキャプチャ取られちゃってるところの、ワイルドカード切られてるYouTubeで。
あっはい。批判が多かったせいか偽造してないみたいですね。国内線だけかもしれないけど。
「ストリーミングはダメよ」って言われてたとおり、動画は見られませんが。
VPNは繋がるの?
偽装されてなければ信用できるか?というとその人次第だとは思うので、とりあえずVPN(L2TP over IPSec)を張ってみます。対向はRTX1500です。
あっれー。VPN張れるよって聞いてたのに。VPN張れませんでした。
ちなみにAndroid端末でもダメでした。
んじゃSSHトンネリングはどうかというと、繋がりました。OKです。
都合上サーバ側の待ち受けポートは22以外にしてますので22で通るか分かりませんが。それ以外では通りました。
というわけで気になる人はSSHトンネリングで頑張りましょう。
通信の最適化されてない?
まだちょっと信用できないので、通信の最適化をされてないか見てみましょう。
あらびっくり。通信の最適化されてないらしいですよJAL SKY Wi-Fiって。
実は携帯電話キャリアよりよっぽど信頼できるんじゃないですかね。
スピードテスト!
ではきっと気になるであろう、帯域計ってみますよ。
本来こういう共用回線で測定するのはよろしくないんですけどね…
まあこんなもの、というか十分だと思います。
全体的な使用感
軽くブラウジングしてても「レイテンシはひどいけど、旅客機のなかでここまで行ければOK」という感じです。
きっと無線通信において距離という概念があることを、人類は知ることになるであろう。
これって動くの?
もうちょっと試してみたいと思います。
・艦これ
日の丸をクリックしてもこの画面が繰り返されます。海外扱いされてますかね。そりゃgogoは海外の回線なんだから当たり前ですかね。
・デレステ
おう!アップデートかかってやがる!頑張って待ってみるよ!
お空の上でみりあちゃんに会えた!尊い!
複数デバイスの取り扱いは?
きっと誰もが気になるであろう。
・複数デバイスの同時接続ができるのか?
ダメでした。できませんでした。ログインしたら課金ページに飛びます。
さすがにこの辺は厳しくしているようです。機内のリソースも限られてますしね。
・なら一回の課金でデバイスを切り替えながら接続するのは可能か?
可能です。
「いま使ってる端末のWi-Fiを切る→次の端末で接続処理」というフローになります。
このとき次の端末でアカウントを入力する必要がありますが、契約が生きている間は新たに課金されることなく、接続することができます。
最後に
というわけでJAL SKI Wi-Fiを使ってみました。
色々と検証してたら、せっかく買った空弁を食い残す羽目になったんですが、それはそれ。
VPN張れないと厳しい、という人もいるかもしれませんが、それもそれ。
空の旅のQoLが向上するのは間違いないので、機会があれば手持ちの端末で試してみるといいんじゃないかと思います。