GSR250S 試乗してきた(GSR250の代理で)

まずは反省と謝罪から。

とりあえず今まで乗ってきた現代250ccクラスのエントリは乗った順番で以下になります。

Ninja 250 (2015)試乗してきた
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YZF-R25 (2015) 試乗してきた
熱さが続く二輪車250ccクラス。ここはYZF-R25のエントリです。 その他250ccクラスの試乗レビューエントリはこちらへどうぞ。 さてNinja 250のときみたくグダグダ言わず、まずは乗ってみましょう。 ...
CBR250R 試乗してきた
さて現代の250ccスポーツ試乗もこれでラスト。 GSR250だと?知らん(GSR400とグラディウスは乗ってみたい) (2015/06/20追記) GSR250Sよかったでした♡ 弊ブログの現行250ccクラス試乗レビューはこち...
Ninja 250SL 試乗してきた
250ccクラスの(私的)本命、Ninja 250SLのエントリです。 今まで書いた現代250ccクラスのレビューエントリはこちら。 さてNinja 250SLです。 ごく一部の人たちから熱い視線を注がれていますか...

 

この一連の流れの中で小生はあのような発言を行ってしまったため、このエントリを書く前に、ここから始まります。

 


というわけで今回はGSR250Sの試乗してきました。

いつものような箇条書きの前に、経緯を書いておきます。

なんで「知るか」と言ってたバイクに乗ってきたかというと。

「行動圏内で最近見るようになったGSR250、実車をよく見ると格好いいし良く出来てるじゃないの」

と、すごく今更ながら思ったからです。

見るからに重そうですし実際に他の250ccクラスと比べても20kg近く重い。

でも舐めるように見てみると、トータルデザインとして最近のスズキ感が出てて格好いいし、安っぽさもない。ゴマカシが効かないネイキッドなのに、むしろ豪華に見える。「Z250、あっはい(※2016/04/05追記 最近思うけどZ250って見る角度を選ぶ)」って感じ。

そして一番気に入ったのが「エンジンを魅せている」という点。

どう見てもエンジンが重いです。でも無骨で格好良く、「ザ・内燃機関」と呼ぶに相応しい外観。

空冷機はエンジンもデザインの一つでした。そして長年の愛機であったGPZ900Rも、エンジンを魅せるためのアンダーカウルデザインがなされていました。

シンパシーのようなものを感じたわけです。

「そうだ。GSR250、乗ろう」

物語(ストーリー)はここから始まります。

 


んでGSR250に乗りたいと思ってスズキ公式から試乗車のあるショップを探して片っ端から電話したところ。

「終了したんですよねー」

って回答ばかりで全滅。スズキの試乗車ってショップ所有じゃなくてメーカー所有なんですかね。

とりあえず唯一残っていたGSR250Sを仕方なく乗る、という感じで予約入れました。

いやだって、オレの中でGSR250系のイメージのガタ落ちを決定づけたの、GSR250SとかGSR250Fが原因ですよ。どう見てもヤッツケでカウル付けたでしょ。なんでアップハンにしてそこまで上げたの。

オレが乗りたいのはGSR250ですよ。

というのを思いながらGSR250Sを試乗してきたわけですね。

ではやっとですが、箇条書きでのレビューいきます。

 


・今日は天気も良いし、そうだ。このまま試乗コースを外れて、R357を直進して房総半島一周ツーリングに行こう。


 

マジでそう思いつつ規定のコース走って試乗が終了したんだから仕方が無かろう。 

 

というわけで今から思い出しながら箇条書きではなく普通に色々と書きます。

 

エンジン関連

ここはGSR250と250Sでの差は無いところですが。

「回すエンジンじゃない」「トルクで走るエンジン」という表現になりますかね。ここがNinja 250とかYZF-R25とは違うところです。

この辺の250ccに試乗するときって「あーやっぱり回さなきゃダメかー」とか言いながらメットの中でにやけつつ回しちゃうじゃないですか。特に4気筒経験者は。

でもこいつ、回さなくていいんですよ。どこからでもトルクがあるから普通に走って「あっはいこれでいいです」的な感じ。

一応1回ほどキッチリ上まで回してはきましたが、あんまり回らないけどガサツ感も無くフラットでした。振動も抑えられてる。良く出来たツインな子です。

「回さなくていい」ということは「走ってて疲れない」ということです。レブの半分以上をキープして走るの、疲れますよね。

んでこういう特性だと「6速2000rpmからひねってどうなるか」ってやりたくなるわけですが、なんとか破綻せずに速度が乗せられたので偉いです。

 

足回りとか

すみません今回は全然この辺を全く吟味できてませんでした今でも思い出せませんごめんなさい走ったコース直線ばかりだったし。

この辺で不快な要素も特に感じず、うまいことショックが吸収されてるのかなと思います。

 

ハンドル関連

このハンドルポジションはものすごく重要で「なんで水冷GPZ系の人間はZZRに至るまで全員がアップハン化するんだよ」という理由はきちんとあったりします。だって乗ってらんないじゃんノーマルのポジションって遠すぎて。

さて展示車なGSR250にも跨がって比較しましたが、ハンドル周りはかなり異なってて

GSR250S: 白バイみたいなクソ高いバーハンドル化されてて、直立的に乗れる。まるでオフ車

GSR250: 最近流行なんですかね、Ninja 250みたいなちょいと低めで近いの

という感じでした。

GSR250Sみたいな直立できるレベルのバーハンドルのバイクはあまり乗ったことがないので戸惑いもありましたが、案外すぐに慣れるものです。そこまで違和感なしで乗れますね。

ではハンドルの低いGSR250ではどうなのかを予想してみると「変わってるのはハンドルだけで、サスとかディメンション関連は変わってない」ということでした。

感覚論ですが多分、普通に乗れちゃう気がします。

幸い、GSR250Sではバーハンドルになりました。しかもポジションが高いやつを選んできた。逆に言うと、低くする方向のカスタムの選択肢は無限大ということです。

好みのポジションのハンドルを模索するカスタムも楽しいですよ。

 

その他ポジション関連

足つきは若干悪いです。身長175cmで若干かかとが浮くかどうか、というレベル。シートが高いのではなく、オフ車みたいなポジションだけど横幅が広いので悪く感じる、という表現にしたい感。

ステップ位置とかに不満はないですね。

 

カウルとかメーター関連

GSR250Sはカウルが付いてます。このクソ高いバーハンドルと合わせて付いてきてるので、ものすごいヤッツケ感を感じるわけです。画像を見ると。

では実際に跨がってみるとどうかというと。

「ツーリングで楽ができるようにバーハンドルをクソ高くしたので、防風を狙ってカウルとスクリーンを付けたらこんな感じになりました」

というのが分かりました。

デザインでは破綻してるけど、実用上はすごくよく出来てます。

カタナみたく「デザイン考えたけどお役所から怒られて耕耘機ハンドルを付けたらデザインが破綻しました」とは異なり「実用性を重視したらデザインが破綻しました」ってのがすごく面白くて趣深いです。

 

あとメーター類ですが、最近のスズキ車は質感とかすごくいいですね。特にタコメーターの淵のリング。年数が経過したらどうなるかは分からんけど。

速度計も見やすい位置にありますし、シフト表示がノーマルで付いてくるのはすごくありがたい。

ランプ類も分かりやすいですし、全体的に表示デバイスとしては4メーカーの中で一番良く出来てると思いました(Ninja 250SLはあれでOKだけど)。

 

重量

額面通り、重いですね。

実はこの後にGSR400にも試乗したのですが(これはFIの妙技、400ccで免許が無くなる系なので是非)。

跨がって起こすときの感覚、GSR250と400でさほど変わりない…。

しかし普通のペースですが走ってみると、トルクフルなエンジンのおかげで全然気にならない。これ案外すごい。

 

その他

このコンセプトで荷掛フックがないしオプション設定もないのは、さすがにどうかと思います。


という感じで今回はすごくダラダラと長文を書く感じになりましたが、そろそろ締めたいと思います。

一文で表現すると。

なんちゃってスポーツの連中よりさらに街乗りとかツーリングでの楽さがよく考えられたGSR250シリーズ

という感じでしょうか。

おじさん、すごく気に入っちゃったなあ…

先日GPZ400Rで房総半島一周やってきたら体がバキバキになって「もう歳じゃのう…」って思った後だったのでなおさら。

 


そんなわけで最近流行の250ccスポーツをあらかた乗ってきたわけですが。

「オマエ、どれ買うの?」と聞かれたら。

百万ちょい用意して「短期決戦用のNinja 250SL」と「ツーリング用のGSR250S」の2台を買うのが男ってもんじゃないの?維持費を含めてもリッター1台買うより安いし。

というクソリプみたいな回答が心の中から聞こえてきた、ということでこのシリーズを締めたいと思います。

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