オーディオオカルトの世界も奥が深いものでして。
オーディオ用の高級USBケーブルが出たときにはクラッときたものですが、近年ではネットワーク化に伴い高級LANケーブルが出てる始末でございます。
大昔にマスタリング屋さんからの
「当然音質なんて変わらんけど、客に納品するものを作るのにどこの馬の骨か分からん安いOA用ケーブル使うのはさすがに失礼だろ」
なんてお話を読んだときに
「そりゃ客にサーバとかNW機器を納品するときにアキバのどこぞやで新品だか中古だかジャンクだか分からん1本100円のLANケーブルで繋がないわな」
とは思ったものですが。ちょっと次元の違うお話だけど。
まあオーディオ業界も昔からHDD音質対決やってたりしますし、USBケーブルなりLANケーブルなりHDMIケーブルなり、ケーブルに流れるものがデジタルデータになってからも「音質」については論争があったりします。よく分からない世界です。
話は逸れますけどHDMIケーブル周りの調子が悪いと「映像」はどうなるかというと、規則性のあるノイズが乗ります。当時はいきなりブラックアウトすると思ってたので意外でした。
大昔に池袋でのアバックの展示会で麻倉怜士氏が解説する環境でそれを見たので間違いありませんw
んで今日たまたまtwitterのTLに「オーディオ用LANケーブル」の話が流れてきて。
そのときに思ったことが。
「あーそういや家に向けてさっきSoftEtherでVPN環境作ったんだけっけ」
もうこの一言でオチは読めたとは思いますが。
ケーブルというレベルではなくL1レベル、有線無線で音質を比べてみたいと思います。
無線やらに変えたらガッツリ音が変わるんでしょうよ。
現在のうちのオーディオ環境デース。
大昔はピュアオーディオ環境はUSB-DACとプリメインアンプで別環境としてましたが、プロジェクターで萌えアニメ見るときにAVアンプとの繋ぎ替えも面倒だし、腰を据えて音楽を聴くことも少なくなったのでPCとAVアンプに集約しました。ダウンサイジングです。
サウンドカードはONKYO SE-200PCIなんですが侮ることなかれ。音場が広くて音の定位感はかなりいい。AVアンプにHDMIで入れるよりも音は好きです。
ただやっぱり腰を据えて聴くと物足りなかったりします。まあ仕方が無い。
スピーカーは自作でございます。PARC Audioのウッドコーンの13cm(DCU-C131W)。木工工作難しい(だから歪んでる)。
スピーカーケーブル?あ、もしかして電設屋さんですか?VVF(100円/m)ですw
はいそれじゃあサクッと環境作ってサクッと聴きくらべてみましょう。
再生ソフトはfoobar2000です。バッファは最小の16KBに設定。
だいたいCIFS経由した上に再生ソフトにもバッファがある時点で、はたしてこの比較は意味があるのかって話なんですけどね。
音質は再生PCからファイルに行き着くまでの経路で比較します。
以下の経路の表現は実データのストリームとは逆方向ですが、このほうがイメージがわきやすいかと。
ソースは気分で選択。のんのんびより村に行きたいので「なないろびより (nano.RIPE)」でFLACのビットレートは986Kbpsです。
(1) 再生PC〜(無線LAN)〜モバイルルータ(MR02LN)〜(ドコモLTE)〜(VPN)〜家のLAN〜ファイルサーバ
いきなりエクストリームな経路を試してみます。traceroute打ってないけど堂島か大手町を経由してるんじゃないかなあ(OCN MVNOは逆引きするとtokyoかosakaという文言が出る)。
出オチ感が満載ですが、やっぱり出オチでした。
2秒ごとに途切れるんだなあ…バッファいじってみましたが多くするほど途切れますね。
VPNはSoftEtherでもL2TPでも同じ。お約束だけどMTU云々という話になるのでチューニングは諦めます。
ある程度聴いた感じだと音質は「いつも通りの普通な感じ」でした。違和感も無いので多分普段と変わりません。
なおNAD11だとWiMAX2+でリンクせず、WiMAXでも素の状態でLTEより遅かったので試してません。
(2) 再生PC〜(無線LAN)〜HUB〜無線LANルータ〜HUB〜家のファイルサーバ
(3) 再生PC〜(有線)〜HUB〜HUB〜家のファイルサーバ
余興が終わったので、この2つを繰り返して真剣に自分の身体と向き合ってみます。
宅内で完結する最短ルートで、違いはPCの次が有線か無線か、間に1つHUBが増えるかだけです。
マジで違いが分からん。
「いつも通りの普通な感じ」って表現になっちゃいますかね。
オーディオの聴き比べは差が無ければ無いほど自分の耳が信用できなくなるんですけど、これは今までの中で一番信用できなかった感じ。
そんなわけで結局出てきた結論は「変わらん」。
小生としてはもっとやれることはあるんですが、これ以上頑張っても変わらないと思います。ていうか試す時間がもったいないわ。
もしかするとこの程度の比較だと小生のクソ耳じゃ音質は分からないのかもしれません。
せっかくなので小生より遙かにいい耳をお持ちのオーディオ評論家の皆さんは、機器対決や有線vs無線の対決だけじゃなくWAN経由での音質の差も比較して記事を書いて欲しいと思います。
もちろん煽りも含んでますが、現在の職業しかたなくコンピュータ屋、として純粋に興味があります。
ここまできたら開き直ってISP対決とかダークファイバー対決とかIX対決とかトランジット対決、はたまたデータを置いてるクラウドのリージョン対決なんてやったら、間違いなくその記事は売れると思います。マジで読んでみたいわ。