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発注してたGPZ400Rのキャリパーのパーツを近所のバイク屋に取りに行ったのですが、Ninja 250の2015年モデル(Special Edition)の試乗車があったので、ついでに乗ってきました。
「コースは自由です」「近所の方だからこの辺分かりますよね?」とか言われたのでそういうことだと解釈し、首都圏では貴重かもしれない近所のアップダウンがある軽いワインディングをほんの少し大人げない走りで2往復くらいしてきました。
まずは箇条書きで。
- 乗りやすい。これ本当にカワサキ車か?3分で体に馴染んだ。
- 見た目に反してポジションは楽。ハンドルが手前にあるせいか?カワサキ車お約束のアップハン化は不要ですかね。ただ体重がかかりやすく手のひらが痛くなるかもしれない。
- エンジン的にはやっぱり遅いので回さなきゃならんのだけど、逆に言うと街中で余裕で回せる。
- リアサス固めだけどこれでいいんじゃないかなあ。フロントはよくできてるかなと思う。足回りはパワーに対してオーバーに作られてて安心できる。
- ハンドル右にフルで切ったらスロットルひねられない。
- スピードメーターが右下に小さくデジタル表示なので非常に見えにくいというか見えない。マジで何km/hで走ってるか把握できないのでいろんな意味で危険。
- スリッパークラッチ(ていうかカワサキなんだからバックトルクリミッターって言えよ)はまったく全然効いてない。無いに等しいレベルなのでシフトダウンは結局吹かす。ZX-10Rのやつは本当によくできてたんだけどなあ。残念。
- アシストクラッチ装着らしいですよ。こいつはよく効いてる。
- 全体的な質感がかなり高い。
そんなわけで予想に反して満足度は高いと思いました。
乗る前は「Ninja 250買うんだったら頑張ってGPX250R探すわ」って思ってたのに。
2台を並べられてどちらか買えと言われると、ちょっと迷います。
他人に勧めるならその人の生き様を聞いた上で、ほとんどのケースでNinja 250を勧めると思いますけど。
しかしこれで「新車で乗り出し62万」とか言われたら。
そりゃ売れるわ。
良い意味でのパワーのなさと乗りやすさと扱いやすさ。
若者の人生初のバイクとしてもいいし、リターンライダーは見栄を張らずにまずはこのバイクで復帰すべきでしょう。
なんだかんだでよくできてるなあと感心しましたし、むしろ「カワサキがこんなバイクを作れるようになった」というのが驚きかもしれません。
ただ今まで中型以上は80年代のバイクしか所有したことがないのでアレですけど(最後のニンジャは微妙か)、多分Ninja 250って飽きるの早いかもな、とは思います。
これに乗るなら「過去を振り返らない」という能力が必要かもしれません。
ちょっとCBR250RとYZF-R25を乗ってみたいですかね。
その上で「現行250ccスポーツどれか買え」って言われたらNinja 250選びそうな気がしますけど。